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- シニア猫に向けたキャットフードの選び方は?いつから与えるべきかも解説
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キャットフードの売り場を見ると、「シニア用」と書かれた製品が売っていることがあります。何歳頃からシニア用のフードに切り替えるとよいのか、分からない方も多いでしょう。今回の記事では、シニア用キャットフードの概要や切り替える時期について解説します。
シニア向けキャットフードとはどのようなもの?
シニア向けキャットフードの特徴は、歯の機能が衰えることを想定して、小粒のものややわらかいものが多いことが挙げられます。
そのほか、猫は加齢とともに腎臓が悪くなることが多いため、腎臓病予防の成分を含むものもよく見られます。運動機能の低下を想定して、カロリーは低いものが多いことも特徴です。腸内環境への配慮から、食物繊維を多く含むものもあります。
製品によって成分はさまざまですが、総じて猫の健康を考えた配合になっているといえるでしょう。
シニア向けキャットフードを選ぶときのポイント
シニア向けキャットフードを購入するとき、選ぶ基準はなんでしょうか。
ここからは、シニア向けキャットフードを選ぶときのポイントを紹介します。はじめてシニア向けキャットフードを購入するときは、参考にしてみましょう。
質のよいタンパク質を含む
高齢の猫は筋肉量が低下しやすく、それを防止するために若い猫よりもタンパク質の摂取が重要です。質のよいタンパク質を含むかどうか、説明書きや成分表などを確認しましょう。
単にタンパク質を採れればよいという訳ではなく、質の低いタンパク質を大量に含むものは避けたほうがよいといえます。これは、タンパク質の過剰摂取は腎不全につながることがあるためです。タンパク質の割合が25〜30%程度のフードを選ぶとよいでしょう。
炭水化物が少ない
猫は本来肉食傾向が強い動物で、炭水化物の摂りすぎは肥満の原因になります。特に高齢の猫にとって、炭水化物の消化吸収は負担になることもあります。
シニア猫に与える食事は、炭水化物が少なめの製品を選ぶとよいでしょう。
また、穀物は猫にとってアレルギーを引き起こしやすい食品でもあります。飼っている猫がアレルギー体質なときは、「グレインフリー」と明記しているキャットフードを選ぶと、猫の体にかかる負担を抑えられます。
添加物が少ない
市販のキャットフードには、色や香りをよくするために食品添加物が含まれていることが少なくありません。猫は年齢を重ねるに伴って、消化吸収機能が衰えます。添加物の少ない食事の方が負担が少ないため、購入前に成分表を確認しましょう。
可能な限り猫への負担を減らしたい方は、完全無添加のフードを選ぶ必要があります。保存のための添加物を使用していないフードは鮮度が落ちやすいため、早めに与えきれる量を購入しましょう。
粒が小さい
高齢の猫は歯周病になったり歯が衰えてきたりして、硬いものを噛めなくなることがあります。固いドライフードを好むシニア猫には、食べやすいように粒が小さいものを選びましょう。
今まで食べていたドライフードを食べなくなったときは、水でふやかしてやわらかくすると食べることもあります。
粒が小さいフードにしたり、やわらかくしたりしても食べにくそうにしているときは、ウェットフードへの切り替えを検討してもよいでしょう。
何歳からシニア向けフードに切り替える?
一般的には、猫は7〜15才がシニア期だといわれます。16歳以上になるとハイシニア期と呼ばれ、シニア期以上に健康面に配慮が必要です。
長く飼育している猫のフードは、年齢に応じて腎臓病リスクや歯への負担を考えた製品に切り替えましょう。猫は一見元気に見えても、見えない部分に加齢による衰えが進行していることがあります。そのため、病気や加齢の症状が表面化する前に、健康に配慮したフードに切り替えましょう。
シニア向けキャットフードの注意点
シニア用キャットフードにおいては、穀物無添加の製品はあまり多くありません。飼っている猫がアレルギー体質である場合は成分表を確認しましょう。
また、加齢とともに体質や食の好みが変化することもあります。今まで食べていたフードや、体質に合わせて飼ったつもりのフードを食べないこともあるでしょう。食べない場合は無理に与えず、ほかのフードへの切り替えを検討します。何を与えても食べないときは、獣医に相談しましょう。
キャットフードの形状
キャットフードの種類は大きく分けて、ウェット・ドライの2種類です。猫の好みや体質によって適したフードは異なります。ここでは、それぞれのフードの特徴を紹介します。フード選びの参考にしてください。
ウェット
ウェットフードはキャットフードのうち、水分を多く含むものを指します。
やわらかく、噛む力があまり必要ありません。歯が衰えて硬いキャットフードを好まなくなった猫には、ウェットフードを与えるとよいでしょう。
また、水分補給になるため、水をあまり飲まない猫にも適しています。一方で、ドライフードよりも歯につきやすく、歯周病になりやすくなるという欠点もあります。ウェットフードを好む猫には、口内のケアを定期的に行いましょう。
ドライ
ドライフードは水分が少なく、硬さのあるフードです。
噛み砕いて食べることによって顎を鍛えたり、歯石を取ったりする効果があります。ウェットフードよりも保存性が高く経済的な点も長所です。
高齢の猫は歯が衰え、噛み砕くことが負担になります。いままで食べていたドライフードを食べなくなったら粒の小さいものにしたり、やわらかいフードに切り替えたりと工夫しましょう。また、ウェットフードのように水分補給はできないため、ドライフードをメインで与える場合は水をしっかり与える必要があります。
与えたフードが猫に合っているかを見分ける方法
キャットフードを新しい製品に替えたら、猫が問題なく食べているかどうかしばらく気をつけましょう。与えたフードが減っているかどうかを確認し、食べていなければ与え方の工夫や製品の切り替えが必要です。
また、食べていても体質に合わない可能性もあるため、嘔吐・下痢の症状がないか、毛並みに変化はないかなどの、体調面の変化も確認しましょう。今まで食べていたフードを突然食べなくなったときは、目に見えない病気や衰えが隠れていることがあるため、獣医に相談しましょう。
まとめ
大切な家族の一員である猫には、少しでも長く元気でいて欲しいものです。体に合わないキャットフードを与え続けると食べなくなったり、消化吸収が負担になったりします。加齢とともに以前は食べていたキャットフードを食べなくなることもあるでしょう。
猫がシニア期に差し掛かったら年齢に合わせたキャットフードに切り替えると、猫への負担を減らせます。体質や歯の状態、食の好みなどを見極め、個体に合ったフードを選びましょう。
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