【犬種辞典】トイプードル｜特徴・性格・飼い方のポイント・注意点を解説

抜け毛が少なく賢いトイプードルは初めて犬を飼う人でも飼いやすく、日本で特に人気の高い犬種です。
本記事では、トイプードルの特徴や性格、飼い方のポイントと注意点について解説します。トイプードルの特徴を知り、新たな家族として迎えましょう。

トイプードルの基本情報　

プードルの中で最も小型なトイプードルは、室内犬として日本で広く知られています。
ここでは、トイプードルの歴史や体重と寿命、さらに特徴や価格相場を紹介します。

トイプードルのルーツ・歴史　

トイプードルのルーツ・歴史は明確にはわかっておらず、ヨーロッパ各地にルーツに関する諸説があります。ただし、ヨーロッパの中でも特にフランスで愛され続けているため、フランス原産とする説が主流です。
日本では、2000年頃にテディベアカットが流行したことで、トイプードルは一気に人気の犬種になりました。2008年からは他の人気犬種を抜いて、日本で一番人気の小型犬として多くの愛犬家に好まれています。

トイプードルのサイズ・体重・寿命　

トイプードルの平均的な体高は24〜28cm、体重は3〜4kgです。プードルにはトイプードルよりさらに小さいタイニープードルやティーカッププードルもいますが、それらは非公認の犬種であるため、トイプードルはプードルの中で最も小型の犬種とされています。
また、平均寿命で15歳程度とされており、小型犬の中では特に長生きしやすい犬種としても知られています。

参考「アニコム：家庭動物白書2022」

トイプードルの毛色は10種類以上　

トイプードルは、毛色の豊富さも魅力です。
有名なレッドやアプリコット、ブラックの他にホワイトやブラウン、グレー、クリーム、シャンパンといった毛色があります。
毛色によって雰囲気が変わる点もトイプードルの愛らしさの一つです。

トイプードルの子犬値段相場　

トイプードルの子犬の値段相場は15〜30万円です。
ペットショップによって価格設定は異なりますが、人気のレッドはペットショップでもブリーダーでも他の毛色と比べて高めです。
メスはオスに比べて少なく、かつ人気であることからメスの方がオスより値段が高い傾向にあります。

トイプードルはどんな性格？　

トイプードルは、非常に賢く社交的な性格です。その頭のよさから警察犬になる子もいるほどで、賢さは小型犬の中でも秀でています。しつけや芸を教える場合も、すんなりと覚えてくれるでしょう。
飼い主に従順で、他の動物とも友好な関係を築きやすいといえます。人や他の犬との触れ合いが大好きで、様々な場所に出掛けて交流すると犬自身が喜びます。
ただし、同じトイプードルでもそれぞれ性格が異なり、人見知りや犬見知りをしやすい子もいます。子犬の頃の環境にも左右されるため、社交的な子になってほしければ、子犬のうちからさまざまな場所に連れて行くとよいでしょう。

トイプードルの飼い方のポイント　

トイプードルは抜け毛が少なく、人気の犬種です。しかし、毛が抜けないということは換毛期がなく、ずっと毛が伸び続けることでもあります。つまり、毛玉ができやすい特徴があるともいえるのです。
毛玉ができないように、毎日ブラッシングをしてあげましょう。ブラッシングは毛玉を防ぐだけではなく、愛犬とのコミュニケーションにもなります。
毎月のトリミングも必要です。トイプードルはテディベアカット以外にも様々なカットが楽しめるため、似合うカットを見つけてあげましょう。

トイプードルを飼う際の注意点　

トイプードルを飼う際は、前足の骨折や糖尿病に注意が必要です。
トイプードルは運動が大好きで「走っていて滑って骨折した」「段差から飛び降りて骨折した」など、些細なことがきっかけで骨折する危険性があります。滑り止めのマットを敷いたり、段差には階段をつけたりして骨折をしないような工夫をしましょう。
運動は、トイプードルがなりやすい糖尿病の予防にも効果があります。動きやすい環境を作り、ペットとの生活を楽しみましょう。
また、トイプードルはオーバーコートのみを持つシングルコートの被毛をしていて、寒さに弱い特徴を持ちます。冬場は温度管理に注意し、寒さ対策をしましょう。

まとめ

トイプードルは、つぶらな瞳と明るく社交的な性格が魅力の犬種です。頭がよく、抜け毛も少ないため、初めて犬を飼う方や自宅で犬を飼いたい方にもおすすめです。
飼う際にはトイプードルの特徴を知り、トイプードルに合った環境づくりをしましょう。