2024.02.27

犬にフルーツを与えても大丈夫?食べてもよい果物をご紹介します

犬にフルーツを与えても大丈夫?食べてもよい果物をご紹介します

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    食べ物には、人間が食べられても犬は食べられないものがあります。そのため、ドックフードや犬用のおやつなど犬専用のもの以外を与える場合は、事前の確認が必須です。
    そこで今回は、犬が食べられるフルーツや、フルーツを与える際の注意点をご紹介します。

    犬に果物を与える際の注意点 

    果物には犬に与えても平気なものがあります。ただし、以下の点には注意しましょう。

    ・皮や種は取り除く
    ・与える量に気をつける
    ・消化に負担のかからない形で与える
    ・食物アレルギーに気をつける
    ・持病のある犬は獣医師に相談する

    それぞれの注意点について詳しく解説します。

    皮や種は取り除く

    犬に果物を与える際には、必ず皮や種は取り除いてから与えます。なぜなら、皮や種・芯・ヘタなどは、食べると中毒症状を引き起こす可能性があるためです。
    果物の多くには皮や種があります。りんごやみかん、バナナ、キウイなど、犬に与えてもよい果物にも皮や種があります。皮や種には、実とは異なる栄養素が含まれているのです。誤って食べてしまうと中毒症状を起こして命の危険につながります。そのため、犬に果物を与える際には実だけを与えるようにしましょう。

    与える量に気をつける

    与える量にも気をつけましょう。なぜなら、果物には糖分が豊富に含まれています。
    糖分を摂りすぎてしまうと、肥満や虫歯につながります。普段の食事に加えて果物を与える場合は、糖分の摂りすぎにならないよう与える量は少量にしましょう。
    果物や犬の体重に応じて適切な量は違うため、適量を確認してから与えましょう。

    消化に負担のかからない形で与える

    消化に負担のかからない形で与えることも大切です。消化に負担のかからない形とは、薄くスライスすることや、細かく刻むことなどを指します。犬がお腹を壊さないように、消化のしやすさを考えてあげましょう。
    子犬や老犬に果物を与える場合には、すりおろしてあげる工夫も必要です。小さくして与えることには、消化しやすくなるだけではなく、飲み込む際に喉に詰まるリスクを減らす効果もあります。
    犬が食べやすく消化しやすい形で与えましょう。

    食物アレルギーに気をつける

    食物アレルギーにも注意をします。なぜなら、犬が食べてもよい果物であっても、犬の体質で食物アレルギーを発症してしまう可能性があるためです。
    人間にアレルギーがあるように、犬にもアレルギーがあります。アレルギーの有無や種類は個体差があり、これまで食べたことがない果物を一気に与えることは危険です。
    最初はごく少量から与え、アレルギー反応を起こさないか様子を見ましょう。

    持病のある犬は獣医師に相談する

    持病のある犬は、果物を与える前に与えてよいかを獣医師に相談しましょう。なぜなら、特定の薬の作用を強くしてしまったり、副作用を強くしてしまったりする果物があるためです。
    持病があって薬を服用している犬や、食事制限をしている犬などは与える前に獣医師に相談します。独断で与えることは、命の危険があります。獣医師に与えてよい種類や量を確認しましょう。

    犬に与えてよい果物 

    人間には無害であっても、犬にとっては有害な果物もあります。
    犬に与えてよい主な果物は以下の通りです。

    ・りんご
    ・いちご
    ・バナナ
    ・みかん
    ・キウイ
    ・パイナップル
    ・柿
    ・梨

    それぞれについて、概要や特徴をご紹介します。

    りんご

    りんごは、抗酸化作用のあるりんごポリフェノールである「プロシアニジン」や、ビタミンA(β-カロテン)、ビタミンCが豊富に含まれています。これらの栄養成分は、さまざまな活性酸素で愛犬の体を守る働きがあり、老化やがん予防などの効果が期待できます。
    また、腸内環境を整え便通のサポートをする効果があるペクチン、新陳代謝を促すリンゴ酸なども含まれており、犬の健康維持増進のためにおすすめの果物です。

    いちご 

    冬から春にかけて食べられるいちごは、ビタミンCやポリフェノールなど、犬の体によい栄養素が豊富に含まれています。特に、レモンに多いと思われがちなビタミンCの含有量はいちごの方が多いのです。
    犬にとってビタミンCはストレス軽減の効果が期待できます。ストレスは心身の不調を招く原因となるため、おいしくてストレスの軽減ができるいちごは、おやつにおすすめです。
    また、甘味はあるものの果糖が少なくカロリーも低いため、ダイエット中の犬も食べやすいでしょう。食べる際には、ヘタを取ってから与えます。

    バナナ 

    年中通して購入しやすいバナナも犬に与えてよい果物の一つです。バナナにはビタミンB群が含まれています。ビタミンB群は、エネルギー代謝に必要不可欠な栄養素であり、体全体の機能をサポートします。犬にとって不可欠な栄養素の一つです。
    また、バナナにはカリウムも豊富に含まれています。カリウムは、細胞を活性させて筋肉の収縮や、腸の運動を助ける整腸作用が期待できます。腸を整えることは、便通改善にも役立つため、便秘気味の犬にもおすすめです。

    みかん 

    水分が豊富なみかんは、手軽に水分補給ができます。夏場はもちろん、冬はこたつに入ると脱水症状のリスクが高まるため、みかんで水分補給をしてあげるとよいでしょう。
    また、柑橘類の一種であるみかんはビタミンCが豊富に含まれています。特に夏場はビタミンが不足するため、積極的に摂取したい栄養素です。
    みかんを与える際は、外皮だけではなく中の薄皮も剥がして果肉のみを与えます。薄皮も消化不良の原因になりかねないため、外皮のみ外して与えることは止めましょう。

    キウイ 

    キウイにはたんぱく質分解酵素が豊富に含まれており、肉の消化を助け、腸内環境を整える効果があります。加えて、食物繊維も豊富であるため、腸を整えたいときに最適な果物です。また、ビタミンCの量はほかの野菜や果物に比べて特に多く含まれています。
    キウイに含まれる食物繊維の量はバナナの2倍であり、食べすぎると下痢気味になる可能性が高まります。加えて、糖度が高いため肥満のリスクもあるため、与える際は量に注意して、少量に抑えましょう。

    パイナップル 

    パイナップルには、脂質をエネルギーに分解するビタミンB2が豊富に含まれています。そのため、脂質を気にしている犬に与えることがおすすめです。
    また、疲労を解消するクエン酸も豊富に含まれています。クエン酸は人間だけではなく、犬の疲労回復にも役立つ栄養素です。
    なお、缶詰のパイナップルは糖質が非常に高いため避けましょう。犬にパイナップルを与える際は、缶詰ではなく無加工のものを与えます。

    柿 

    秋が旬の柿も犬に与えて問題ありません。柿には、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用のあるβ-カロテンとビタミンCが豊富に含まれています。加えて、犬の必須アミノ酸10種を含んでいるため犬に嬉しい栄養素が豊富です。
    なお、犬に与えてよい柿は新鮮で熟れた柿のみです。熟していない硬い柿や渋柿は与えてはいけません。

    梨 

    梨は約90%が水分でできており、手軽に水分補給ができます。夏が旬であるため、夏場の水分補給や熱中症対策に最適です。カロリーも低いため、ダイエット中の犬にも与えやすいのです。
    梨を与える際には、皮をむいて種は完全に取り除いておきましょう。

    まとめ

    犬に与えてよい果物は豊富にあり、体によい栄養素が含まれています。しかし、犬に果物を与える際には注意点があります。
    与えてよい果物や注意点を把握した上で、愛犬と旬の果物を味わいましょう。

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