2024.03.05

猫にフルーツを与えても大丈夫?食べてもよい果物をご紹介します

猫にフルーツを与えても大丈夫?食べてもよい果物をご紹介します

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    日本では、季節ごとにさまざまなフルーツが楽しめます。旬のフルーツを愛猫と一緒に味わいたい方もいるでしょう。しかし、人間が食べられても猫は食べられないフルーツもあります。
    そこで今回は、猫も食べられるフルーツについて、与える際の注意点と共にご紹介します。

    猫に果物を与える際の注意点 

    猫に果物を与える際には、以下の点に注意しましょう。

    ・皮や種は取り除く
    ・与える量に気をつける 
    ・大きさや形状に気をつける
    ・持病や食物アレルギーに気をつける

    それぞれの注意点について詳しく解説します。

    皮や種は取り除く

    猫に果物を与える際には、皮や種は取り除いてから与えます。なぜなら、皮や種で中毒を起こす可能性があるためです。
    多くの果物には皮や種があります。猫が食べられる果物であっても、皮や種と実に含まれる成分は違います。
    また、皮や種は固く消化しづらい部位です。食べてしまうと下痢を起こすことがあるため、皮や種は取り除いてから与えましょう。

    与える量に気をつける

    猫に果物を与える場合は少量に抑え、与え過ぎないようにしましょう。
    基本的には大さじ1程度、ひと口を目安とし、体重や体調に応じて量を調節します。体質に合わない場合やアレルギーのリスクもあるため、最初は与える量に気をつけましょう

    大きさや形状に気をつける

    大きさや形状にも気をつけましょう。なぜなら、大き過ぎると窒息の危険や、消化しづらくなるためです。
    果物には。柔らかい果物もありますが、歯応えのある果物もあります。どのような果物においても、窒息の危険を防ぐために小さくカットして与えます。細かく刻んだりすりおろしたりして、消化しやすい形状にすることも大切です。
    消化不良は体調不良の原因につながります。特に、子猫や老猫にはすりおろした果物を与え、胃腸の負担を軽減しましょう。

    持病や食物アレルギーに気をつける

    持病や食物アレルギーにも気をつけましょう。持病がある猫の場合は与える前に獣医師へ相談し、食べさせることの可否や適切な量を決めておきましょう。
    持病で薬を服用している場合、果物に含まれる成分が薬へ悪影響を及ぼすことが懸念されます。過去に与えたことのない果物を自己判断で与えることは避けます。食べた後に万が一異変が起きた場合はすぐに与えることを中止し、速やかに獣医師で受診しましょう。
    また、持病のない猫であっても食物アレルギーの可能性があるため、初めて与える果物は少量に抑え、様子を見て問題がなければ適量を与えましょう。

    猫に与えてよい果物 

    猫に与えてよい果物は主に以下の通りです。

    ・りんご
    ・梨
    ・バナナ
    ・メロン
    ・スイカ
    ・パイナップル
    ・桃
    ・ブルーベリー
    ・さくらんぼ

    それぞれについて、栄養素や期待できる効果をご紹介します。

    りんご

    りんごは、食物繊維のペクチンによる整腸効果が期待できます。整腸効果は、便秘解消だけではなく体の調子を整えたり血流を改善したりなど健康の維持増進が期待できるのです。
    また、ペクチン以外にもビタミンCや食物繊維、カルシウム、リンが豊富に含まれています。どの栄養素も猫の健康を保つために必要不可欠な栄養素です。旬の時期におやつや食事のトッピングにリンゴを与えることは非常におすすめです。
    りんごを猫に与える際は、皮や種は取り除いてから与えましょう。

    梨 

    梨も猫に与えてよい果物です。梨は水分を多く含み、便秘解消や夏バテ予防におすすめです。梨を食べることで水分補給ができるため、脱水症状や熱中症予防にも効果があります。
    また、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は整腸作用が期待でき、水分が豊富であることから便秘気味の猫におすすめです。
    梨も、りんご同様皮と種は完全に取り除いてから与えましょう。

    バナナ 

    バナナにも食物繊維が豊富に含まれているため、便秘改善につながります。食物繊維は整腸作用があるため、便秘や血流をよくしたい場合に食べさせます。与える際は、皮をむいて小さくカットしたりすりつぶしたりしてから与えると消化が容易です。
    ただし、バナナはカロリーが高いため与え過ぎは肥満や糖尿病の原因です。与える際は量に注意しましょう。

    メロン 

    人間にも人気の高いメロンは、猫も食べられる果物の一つです。メロンにはビタミンCやベータカロチン、食物繊維、抗酸化成分が豊富に含まれています。また、水分を多く含む果物でもあるため、水分補給にも役立つのです。
    メロンは高価な果物と思われますが、夏場は比較的安く購入できます。
    ただし、メロンにはカリウムが豊富に含まれています。心臓や腎臓に持病のある猫に与えることは避けましょう。

    スイカ 

    夏が旬のスイカも猫に与えて問題ありません。スイカはほとんどが水分で構成されているため、水分補給効果が期待できます。特に夏場は熱中症や脱水症状の危険があるため、スイカで美味しく水分補給をするとよいでしょう。
    また、ビタミンA・B6・C、カリウムも豊富に含まれています。カリウムは健康によい効果もありますが、心臓や腎臓に持病のある猫には逆効果となるため気をつけましょう。
    スイカを与える際は、面倒でも種はすべて取り除きます。

    パイナップル 

    パイナップルも猫が食べられる果物の一つです。パイナップルはビタミンAやビタミンB6・ビタミンCに加え、葉酸やマグネシウム・カリウムなどのミネラルを含んでいます。これらは健康によい効果を与える栄養素でもありますが、持病のある猫に与える際は気をつけましょう。
    また、パイナップルは必ず無加工のものを与えます。缶詰のパイナップルは糖分が高く、食べ過ぎは下痢になるだけでなく、肥満や腎臓病になる可能性があります。虫歯のリスクもあるため、食べ終わったら歯磨きをしてあげましょう。

    桃 

    桃も猫が食べられる果物です。桃にはビタミンEやビタミンC、カリウム、カテキンが含まれています。特に、水溶性食物繊維が豊富で便通改善効果があります。
    桃は夏が旬であり、水分が豊富に含まれているため夏場の水分補給にも適しているのです。ただし、桃の種は中毒を起こす可能性があるため、必ず皮や種を取り除いた上で小さくカットして与えてましょう。

    ブルーベリー 

    ブルーベリーはビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・食物繊維に加え、抗酸化成分のファイトケミカルを多く含む果物です。これらの栄養素は、細胞の損傷を防ぎ、老化した機能を助ける効果があります。
    健康に必要な細胞を守るため、健康の維持増進が期待できるほか、視機能を助ける栄養素も含まれています。

    さくらんぼ 

    さくらんぼは、カリウムや鉄分などのミネラル成分やビタミンA・Cを含んでいる果物です。カリウムやミネラル成分は、健康の維持増進に役立ちますが、持病のある猫は与える前に獣医師への確認をしましょう。
    なお、さくらんぼの種や葉、茎には有毒な成分があります。取り除いてから与えましょう。

    まとめ

    猫はさまざまなフルーツを食べられます。フルーツには、健康によい効果を期待できる栄養素が含まれています。ただし、フルーツの皮や種には有毒性のあるものがあるため、気をつけましょう。また、大きなサイズで与えると窒息の危険があります。猫にとって適切な量を、適切な形で与えましょう。

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