2024.03.19

猫の毛割れが起きる原因は?その対策をご紹介!

猫の毛割れが起きる原因は?その対策をご紹介!

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    毛割れはブラッシングをしても、うまくほぐすことが困難です。そのような猫の毛割れにお悩みの飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。
    この記事では猫の毛割れの原因や対策についてご紹介します。
    愛猫のことをもっとよく知り、体調の変化に気付くためにも、ぜひ最後までお読みください。

    猫の毛割れとは? 

    猫の毛割れとは、被毛が束で割れてしまっている状態です。
    通常は、猫の毛はさらさらとしていて束にはなりません。しかし、酷い毛割れになると毛束ができて地肌が見えてしまうこともあります。
    こうなると飼い主が一生懸命にブラッシングしても、毛をほぐせません。
    一般的に、長毛種の猫が毛割れを起こしやすい傾向にあり、首元・背中・お尻に見られることがあります。

    猫の毛割れの原因は? 

    猫の毛割れが起きてしまう原因には、どのようなものがあるのでしょうか。
    ここでは、7つの理由を詳しくご説明します。

    老化

    猫の毛割れが起こる理由の1つ目は老化です。特に10歳以上の猫に当てはまります。
    猫も人間と同じく、年齢を重ねることで被毛や皮膚の代謝機能が低下します。加えて、老化に伴う皮脂の分泌異常が起こることで毛割れにつながってしまうのです。
    また高齢猫は食欲がなく、食事から摂る栄養素が十分に摂取できていない可能性も考えられます。被毛や皮膚の健康を保つために必要なタンパク質や脂質が足りていないこともあります。

    内臓疾患 

    2つ目の原因として内臓疾患があげられます。
    特に腎不全を起こしている猫は、脱水症状から毛並みが悪くなる傾向にあります。腎不全は気付きにくく、命に関わる重大な病気です。
    「毛割れを起こしているから腎不全」のような判断はできません。しかし、病気のリスクが高い猫や高齢の猫の場合は、定期的に動物病院で受診することをおすすめします。

    皮膚トラブル 

    3つ目の原因として皮膚トラブルがあげられます。
    皮脂の分泌に問題が起きた場合、分泌物が被毛や皮膚をべたつかせてしまい、毛割れにつながるのです。体質として皮脂からの分泌物が出やすい猫もいます。そのような猫は、定期的なブラッシングをすることで、清潔で健康な状態を保てます。

    栄養不足 

    4つ目の原因として栄養不足があげられます。
    猫が毛割れを起こしている時は、栄養バランスが崩れてしまっている可能性があります。
    猫の毛並みは食事に大きな影響を受けます。食事に含まれる成分が猫の体質に合っていない場合、皮膚からの分泌物が多くなったり、健康な被毛を保つためのタンパク質が不足してしまったりします。
    また極端なダイエットでカロリーや脂質を控えている場合も、皮脂の分泌に影響を及ぼして毛割れを起こす可能性が高くなるでしょう。
    これを解決するためには、高品質な動物性のタンパク質が含まれる食事を与えるようにしましょう。

    口内炎 

    5つ目の原因として口内炎があげられます。
    口内炎があると飲食がしづらいものです。それは、猫も人間も同じです。
    口内炎ができていると、餌を食べなくなったり、グルーミングをしなくなったりします。
    また食事が摂れないことで被毛に十分な栄養が行きわたらず、それも毛割れの原因です。
    猫の口内炎は人間と比べて重症な傾向にあり、痛みも強いと言われています。
    さらに猫の口内炎は、自然治癒するものではありません。猫の口内に異常がある場合には、すぐに病院で受診しましょう。

    乾燥 

    6つ目の原因は乾燥です。
    特に冬場の乾燥する時期には猫の被毛がパサついたり、皮膚にかゆみが出て頻繁に搔いてしまったりします。このことが毛並みの悪化につながるのです。
    また、水分不足で体内から乾燥している可能性も考えられます。
    水分摂取が少ない猫や、高齢の猫は、これが要因としてあげられるでしょう。

    ストレス 

    7つ目の原因としてストレスがあげられます。
    猫は人間の想像以上に繊細な生き物です。
    人間と同居することで生じるストレスが、猫の毛並みに影響を及ぼすことがあるのです。
    猫はストレスを感じると、気持ちを落ち着かせようとグルーミングをします。しかし、グルーミングをし過ぎると、抜け毛や毛割れの原因につながります。

    毛割れの対策は? 

    ここからは、猫が毛割れを起こさないようにするための5つの方法をご紹介します。

    ブラッシングを定期的に行う

    猫が何らかの原因でグルーミングができない場合には、飼い主が定期的にブラッシングをしてあげるとよいでしょう。
    ブラッシングをすることで猫の死毛を取り除き、絡まった毛を元に戻せます。
    ブラッシングには、毛のつや出し効果だけでなく、さまざまなよい効果があります。猫が自分でグルーミングをできる場合でも、コミュニケーションを兼ねながらブラッシングをしてあげましょう。

    ペットフードの見直しをする

    猫の毛割れの原因が栄養不足だと疑われる場合は、ペットフードの見直しがおすすめです。
    猫の被毛を作る際に必要な栄養素は動物性のタンパク質です。フードを購入する際にはパッケージを確認し、原材料に何が使用されているかを確認しましょう。
    また猫は水をあまり飲まない傾向にあり、この場合も脱水症状から毛割れの原因につながります。
    猫が水分摂取しやすいようにウェットフードを利用したり、固形のご飯を水でふやかしたりすればこの問題は解決が容易です。

    サプリメントを活用する

    毎日の食事と並行して、サプリメントを与えることもおすすめです。
    さまざまな予防や対策を施していても、毛並みが改善しない場合も十分に考えられます。
    そのような時は、ミネラルをはじめとした栄養素を与えたり腸内環境を整えたりするのが有効です。
    動物病院に行ってサプリメントについて相談してみるのも1つの手段です。

    飼育環境を見直す

    特に冬場で乾燥しやすい時期には、室内の温度や湿度に気を配るようにしましょう。加湿器を使用することで乾燥による毛割れを防げます。
    猫は繊細な生き物です。猫は大きな音・汚いトイレ・部屋の模様替えなどでストレスを感じることがあります。ストレスも毛割れの原因の1つです。
    猫のことを考えて、ストレスを感じさせないための対策も忘れずに行いましょう。

    動物病院に連れて行く

    猫の毛割れで病気が疑われる場合は、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
    腎不全による脱水症状で毛割れを起こしやすいのです。腎不全は初期症状に気付きにくく、命にも関わる重大な病気です。いつもと違うと感じた時には、すぐに病院へ連れて行くようにしましょう。
    また猫が口内炎に罹り、そのせいでグルーミングができずに毛割れを起こすケースもあります。猫の口内炎は症状の重いことが多く、なおかつ自然に治ることがありません。口内炎ができた場合にも、病院へ連れて行くようにしましょう。

    まとめ

    ここまで、猫の毛割れの原因や対策についてご紹介してきました。
    猫の毛割れの原因は1つではなく、加齢や疾患、ストレスなどさまざまなことが要因としてあります。
    愛猫が毛割れを起こさず健康に日々の生活を送れるよう、普段から観察を怠らず、異変を感じたらすぐに対処できるようにしましょう。

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